チュルッ
黒光りする紅い体液が溜まっている中で
ソニックはシャドウだったモノの一部から滴ってくる体液をすすっていた。
「シャドウ。俺は・・・オマエを愛している。
誰にも渡さないほどに、な。」
だ か ら 。
ピチャッチュッ
「これで、いつまでも一緒だな。シャドウ。」
シャドウだったモノの一部に歯を食い込ませて、
妙なる感触を感じつつ、
咀嚼した。
今まで味わった中で、もっとも甘美な味を
味わった。
余りにも愛しすぎたがゆえに、
狂気に走ってしまったソニックの目には
嘗てのような光がなく、
ただ、心の奥底から愛していた人物を
永遠に一緒にいられるように、してしまった。