望みは何?




どこかの草原にて。今日も青い風は舞う。

しかし、それはいつものように気ままな風ではなく、
少しだけ、そう、少しだけ腹黒い考えがあった・・・・

いつものようにシャドウは、GUNから任務を終えて、
久しぶりに自宅に戻り、シャワーを浴び、コーヒーを
すすっていた時だった。

'ピンポーン'

それを聞いたシャドウはため息をつきながらも、
内心少しだけ嬉しく思った。
玄関に向かい、戸を開けてやるとソニックがいた。

「よっ!そろそろ戻るんじゃないかと思って立ち寄ったぜ!」

「いつも人が静かにしているところを邪魔しに来るんだな。君は。」

「いいじゃんかよー
一人寂しく過ごしているのを救ってやっているんだからさー。」

「あいにくだが、そこまで寂しくないのでな。」

「まっ!そこまでいわんでも。とりあえず、珍しい酒を手に入れたから
一緒に呑もうぜー?」

「まあ、それならいいが。呑むだけだぞ?」

「Yeah!そう来なくちゃ!」

と嬉しそうに喜ぶソニック。
しかし、その喜びの裏には腹黒い、ある考えがあった・・・

「ほいじゃー、かんぱーいっ!」

「ん。」

チンッ

切れ味のよい、澄んだ音を鳴らしながらグラスを合わせるソニックとシャドウ。

しばらく、お互いのことをしゃべりながら、
瓶の中の酒が少しずつ無くなっていく。

ほどなく。
「・・ん?」
にわかに襲ってきた目眩。
同時に己のペニスがゆっくりと質量を増す。

'なんだっ?!どうしたんだっ、僕は?!'
心中、焦っていた。
このような生理現象を催すようなものを口にしたことはない。
とすれば。

「ソニック、君は、何かっ、入れたのか?!」

言っている間にペニスはあっという間に存在を大きく主張し、
体が火照ってきたように感じてきた。
同時に体の感覚が鋭敏になったようにも思う。

「んー?」

と、テーブルの下を見て、

「おっなんだー?そこまでサカッているのかよー。
変態だな、シャドウ。」

ニヤリ、と笑うソニック。

だが。

「でも、何にも入れていないんだぜ。」

何だと?!と言おうとしたが、その時シャドウは気付いた。
ソニックの顔が仄かに赤いということに。

「ソニック・・・君も、か?」

「あちゃ、バレたか。
実は、この酒、というよりもなんだかよくわからないものなんだけど、
相手が今、望んでいることをそのまま体に出るってさ。
この前、どこかの村で見つけたんだ。」

これを聞いたシャドウはよくわからないものを呑む気のなれたもんだな、
と冷めた考えであきれたように思いながらも、この変化を楽しんでいた。

「そうか・・・
なら、君を存分に泣かせてみせようか。」

「えっ。」

言い返す間もなく、あっという間にソファーに押し倒されるソニック。

「覚悟しろ。」





互いの欲望、熱、匂いに満たされた室内で腰が当たるたびに淫猥な水音を立てる。

「出すぞ・・」

ひときわ強く腰を打ちつけながらシャドウは言った。

「うぁーーーっ!!」

ソニックは己のペニスから半透明の体液を垂らしながら、
ビクビクッと体を引きつらせて果てた。

既に深夜を過ぎて、早朝とも言える時間になっていた。

まだ余韻が残っているソニックに、何回目としれない、
自分の精を彼の体内に吐き出した。
ソニックのアナルから己のペニスを抜いた。

自分の吐き出した精が、荒い息をついているソニックの内股を伝う。
既に、彼の青い体は自らのと、シャドウの吐き出した精によって、
白く染められていた。

その姿は淫らであり、妖艶でもあった。
音速よりも速く駆けることの出来る彼が、こんな姿になっているとは、
誰も想像できないであろう。
そんな姿を知っているのは自分ひとりだけだろうな、と内心思いながら
伏せている彼に体重を掛けないように優しく、優しく首筋、頬にキスをする。




「なぁ、シャドウ・・・
オマエは俺のことをどう思っている?」
気だるそうに仰向けに姿勢を変えたソニックは、シャドウと
顔を見据えながら問いかけた。

「好きだ。
だが、マリアに対して抱いたような『好き』とは違う。
もっと、心の奥底から、他の何にも勝って思っている。」

それを聞いたソニックは、赤面した。

「シャドウ・・・
そういうのはな、『愛している』ってことなんだよ・・・」

「愛している・・・」

シャドウは、ソニックが言った言葉を、なぞるようにつぶやいた。

それから。

「ソニック、僕は、君を心の奥底から愛している。」

ソニックは、それを聞いて。

「シャドウ・・・
俺も、俺も、シャドウのことを愛している・・・」

―――2人は、互いの唇を重ね合わせた―――




その後。


「ソニック。後始末しないか。」

「勘弁してくれ、シャドウ。水が苦手なのは知っているだろう・・・」

「しかし、その状態では外を歩けないぞ。」

「う~~」

「安心しろ。僕に任してくれ。」

安心させるように、ソニックの頭をなでながら、シャドウは言った。
起き上がり、ソニックを、いわゆるお姫様抱っこという形に
抱きかかえながら、浴室へ行った。



キュッ

コックをひねると、暖かい湯が出てくる。
もうもうと、湯気が出て、浴室内が曇る。

シャワーをかけながら、ソニックの体を洗い始める。
あちこちにこびりついた汚れを、労わる様にやさしく洗い落とす。
それから、頭の棘を揉むようにして、しゃっしゃっと小気味の良い音を
させながら洗う。
そして、シャワーをかけて、洗い流す。


「ソニック。掻き出すぞ。」

「ん。」

少し顔を赤らめながらも、四つん這いになって足を広げて
指が入りやすいように力を抜く。それを確認したシャドウの指がソニックのアナルに入る。

中で指を広げて、シャドウの吐き出した精を掻き出す。

ボタボタッと、随分な量が掻き出され、浴室の床に落ちた。
掻き出された精は、排水溝に流れていく。

両者とも、それを見て、
'ずいぶんシタんだなぁ・・・'
'長い時間交わったんだな'
と思った。

こうして、両者ともきれいさっぱりになり、浴室を出て、体を拭いた。


「シャドウ・・・
俺、眠くなってきたわ・・・
一緒に寝てもいいか?」

「僕もだ。」

寄り添うようにしてベッドに入り込み、お互いの体温を感じながら眠りについた。













あとがき

もう、中盤以降から甘甘すぎたよ!
最初、最初から最後までサドなソニックを書こうとしてみましたが、
書き上げていくうちに、"企んだ本人が押し倒されれば面白くなるかも"と
ムラムラしてしまったので変更してしまいました・・・

とはいえ。苦労しました。
最初、それなりに肝心のところをぼかして書き上げていましたが、
納得できない文ばかりになってしまった上に非常に言い回しに悩む部分が
出てしまったので、躊躇わずにストレートに表現することに変更しましたwwヽ(゚∀゚)ノ
エロを書くなら、躊躇うな!躊躇っていては'いい'エロを書けない。
うむ、これぞ'迷'言?(マテ)
しかし、こんな短い内容を書き上げるのに構想からおよそ14日間かかるとは・・・
超音速の如く速く、かつ内容も充実できるようにするにはまだまだ修行が足りませんね(^_^;;